ベンチャーパートナーとの考え方の違いに驚いた話

それにしても、我々のビジネスパートナーには呆れさせられることが多い。

ちなみに、パートナーの主な構成は、医者や学者に加えソ連から逃れてきたロシア人移民など・・・
想像しても分かるとおり、ビジネスセンスはゼロである。
おまけに経験もゼロである。が、年齢は超ベテランクラスでプライドは二人前/人。

たまたまその一人の学者が優秀だったようで、新しい技術とビジネスを発見したところ、周りにコバンザメが何匹かいたというような状況だったとしか思えない。


今回は、そんな彼らの考え方に度肝を抜かれた時の話。

何度も言っているように、我々のベンチャーは危機に陥っている。
従って、生き残るために手段を選んでいる場合ではない。

そこで、アジアの投資家のつながりで、アジアでのチャンスに掛けてみたらどうかという話を進めていたというところまでは以前にも触れたことがある。(と思う)

当初の我々の構想は、アメリカにあるJV(ジョイントベンチャー)をアジアに移し、その後、Take over(乗っ取る)することを考えていた。

ただし、事はそう単純ではないので、ひとまずJVの構造をそのままにアジアに移転するしかないと考えて進めていた。

従って、もしアジアで利益が上がる体質になった場合、今の持ち株の割合でパートナーも利益を享受することになる。
というのは当然の話で、話さなくても誰でも理解できると思っていた。

ところが、彼らは、何を思ったか、大反対である。

機械を無償でアジアに移転するなどもってのほかで、移動するのであれば、資金を要求するというのである。
しかもミリオン(億円)単位で。

誰が何のために金を出すのか全くもって意味不明である。

今の状態では企業価値も限りなくゼロに近く、彼らもそれは理解しており、はっきり言って現段階でこの会社に投資するのはナンセンスである。
これは我々が可能性を追いかけるために(実際には裏の意図もあるが)移転を提案しているのであって、単純に自分たちの組織が引越しするだけなのに金が動く訳が無いし、必要もない。

彼らの言い分はアジアに機械を持っていけば、コピーされるだけではなく、将来的に儲かっても絶対に利益が還元されないとだろうとのこと。
日本は信用しているが、その他の国は全くといっていいほど信用できないと言っている。(オレはお前らが一番信用できない)

確かに中国に関しては同感で、綺麗ごとのようにも聞こえるが、今更そんなことを言っている場合ではなく、チャンスがあるだけでも恵まれていると考えるべきだ。
アジアに移転しても我々がコントロールする訳だから信頼できないというのは建前でしかなく、要するに金が欲しいだけである。

と、そんな不毛なやり取りを続けていたところ、彼らもこのビジネスに興味を持つ第三者を見つけたという話が入ってきた。
どこまで本当か分からないが、我々の機械を買ってビジネスに参入したいという奇特な方がいるそうだ。

そこで、彼らが考えたのは、我々のJVの持つ機械を売る、または、うるさい株主でもある我々の持ち株を買い取った上で機械を自由に処分(売却)するという手法だ。
ここまでは理解できる。

ということで、株または装置をいくらで売るのかという話を持ちかけてきた。
我々としても当然ながら安易に妥協できないところはあるが、投資金額やアジアへの移転の際に彼らが提示してきた金額を考慮すると当然ミリオン単位だと回答したところ、「企業価値がゼロで無償でアジアに機械を出せと言っていたくせに自分たちが売るとなるとミリオンか?」などと寝ぼけたことを言ってくる。

彼らには、JV自体がアジアに移転することと、単純に機械や株を売買することの違いすら理解できていないのである。
しかも、機械を移転するにあたり、同じような金額を求めてきたのは自分たちだということも棚に上げている。

そして、それを説明しても・・・
それまでは、強欲で自己中心的なだけかと思っていたが、本当は「アホ」なんちゃうかなぁと真剣に思った。

末期症状だな。
欲が深いという一言では片付かないほどの進行具合だ。

まぁ医者だの学者だのとチヤホヤされてきた人間からするとそういう感覚でしか物事を捉えられないのかと残念に思う反面、そういう相手がパートナーだということを受け入れて対策を立てるべきだと考えるしかない。

既に頑固親父として出来上がってしまったような人間をいくら校正しようとしても手遅れだというのであれば、こっちはもっと頑固になってやろうではないか。

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